昨日,「なぜ,あの学校や管理職は法的責任を追及されてしまったのか?」という題で講演を行いました。
前回の講演同様,学校リスクマネジメント推進機構様の主催でしたが,小学校から大学,専門学校まで,20校を超える参加を頂きました。

学校において事故が発生した場合で,私立学校及びその教職員が責任追及されるのはどのようなときなのだろうか?という疑問をテーマに,いじめの裁判例を素材として考察しました。

私立学校は,保護者及び児童・生徒との間で締結された「在学契約」を根拠として,児童・生徒の身体,精神等の安全を保持する義務を負うものとされます。 
そして,いじめなど児童・生徒の身体,生命に危険が生じるおそれがあることを認識し,または認識しえた場合には,当該危険を回避するための結果回避義務を負います。この結果回避義務があるにもかかわらず,十分な措置を講じなかった場合,学校の責任が追及されてしまうのです。
教師の責任については,学校の履行補助者として,具体的に結果回避措置を講じる義務があるのにかかわらず,具体的な措置を講じなかったとして責任を認める例が多いようです。
(実際の例では,教師の固有の不法行為を認めた例もあります。)

小学校から大学,専門学校と,他種の学校が参加したこともあり,必ずしも全ての方の満足を得られたかについては自身が無いところではありますが,皆さんどのような場合に教師個人の責任が追及されるのかという点については非常に関心が高かったように思います。

今後,更に研究を進めて,より具体的なアドバイスが出来るように したいと考えています。